総集編 「大臣病」 2005 5 28
中国において、墨子という思想家が活躍したのは、
今から、約2500年前だったと思います。
こうしたテーマは、2500年前から議論されていたのです。
だから、政治改革も行政改革も、そう簡単にはできないのでしょう。
つまり、こうした「難病」は、そう簡単に治せないと言えるでしょう。
あれから、2500年経過し、科学技術は、大いに進歩しましたが、
こうした分野は、進歩や進化の対象外となっています。
大臣病 lack-in-office 2003 8 11
『墨子』 「貴義」 大臣病
近頃の人間は、矛盾している。
豚一頭を差し出して、料理しろと言えば、
それを料理できない時には、できないと言って、辞退する。
ところが、大臣になってくれと言えば、
たとえ、できなくても、平気で引き受ける。
実に矛盾している。
(このテーマは、今から、約2500年前の中国で、議論されたテーマです)
『墨子』 「貴義」 最近の役人
最近の役人は、商人ほどの慎重さを持っていない。
商人は、お金を使うにしても、決して、無駄なお金は使わない。
必ず、品質のよいものを選ぶ。
ところが、役人は、まるで、デタラメである。
なかには、悪い評判を立てられて、国民に相手にされなくなっている者までいる。
役人に比べれば、商人の方が、ずっと、マシである。
(今から、約2500年前の中国では、役人の仕事ぶりが問題になっていました)
<参考文献>
「中国の思想 墨子」
和田武司(訳) 徳間書店